スクリーン印刷のインク色の作り方と色合わせの基本
スクリーン印刷で「色見本と同じ色を出してほしい」という依頼は多いですが、完全に一致させることは難しいです。その理由と、できるだけ近づけるための調色の手順を説明します。
水性インクの調色の基本
水性インクは基本色(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック、ホワイト)を混ぜて目的の色を作ります。混合比率はグラム単位で計量し、記録しておくことでリピート時に同じ色を再現できます。
ただし、インクのロットが変わると基本色の色味が微妙に変わることがあります。このため、リピート注文の際は前回の混合比率を参考にしながら、再度テスト刷りで確認しています。
色見本との差が出る原因
色見本がデジタル(モニター表示)の場合、RGBとCMYKの変換で色が変わります。モニターの色域はインクで表現できる色域より広いため、特に鮮やかな色(蛍光色に近い色)は再現が難しいです。
印刷する素材の色も影響します。白い生地と生成りの生地では、同じインクを使っても仕上がりの色が異なります。黒い生地に明るい色を刷る場合は、隠蔽力のある顔料インクを使う必要があります。
色校正刷りで確認する
Velvet Sundialでは本刷り前に必ず色校正刷りをお送りしています。実際の素材に刷った状態で色を確認していただくことで、モニター上の色見本との差を事前に把握できます。
色校正刷りで調整が必要な場合は、混合比率を変えて再度テスト刷りを行います。この工程に1〜3日かかることがありますが、本刷りの品質を確保するために省略しません。
色の再現は完全ではありませんが、色校正刷りを通じてお客様と確認しながら進めることで、納得のいく仕上がりに近づけています。色についての疑問はお気軽にご相談ください。